絵本

2003年1月20日
子供の頃、私はよく絵本を読んでいた。
 
というより、親が絵本をたくさん買い与えてくれていた。
姉のおさがりの絵本もあるし、
新しく2冊の絵本を毎月買ってもらっていた。
だから、周りの人よりも絵本購読量は多かった。
友達がうちの家にくると、
よく家にある絵本をよく読んで帰っていたなあ。

そうそう、私は虫が大嫌いなので、
虫の絵がリアルに書いてある絵本には
見向きもしなかったけど「うんちの〜」とか
そういう系の絵本は何度も何度も何度も
読んでいたっけ。
 
 
絵本って素敵だよね。
 
 
そういうことに気がついたのは、ここ最近のこと。
絵本って、少ない活字と絵を使って、
物語りの状況を想像させる魔法の道具。
漫画みたいにたくさんのコマに
いっぱいの絵があるわけでもなく、
テレビみたいに音や連続した映像で場面を
再現してくれるわけでもなく、
ただ1ページに数行の文字と、
1つの絵だけしかない絵本。
でもそこから子供はいろいろなことを読み取り、
想像して絵本の世界に入り込んでいく。

話は変わるけど、小学生の頃、
担任の先生がよく本の朗読をしてくれた。
(以前の日記でも話しましたが・・・)
あの時は、先生の朗読だけで、
物語の場面を想像していたけど、
想像できるもんなんだよね。
子供だって。
 
で、ゾクゾクしたり、哀しくなったり、
ドキドキしたり、笑ったりするの。
そういう想像する力って、すごいなーって思う。
大人になったら、いろいろな場面を現実に経験し、
その経験値からいろんなことを想像できるようになる。
でも子供って経験値が明らかに少ないはず。
でもでもね、大人と同様に、
いや大人よりも、克明に想像できちゃうんだよね。
すごいね。
 
 
絵本に書かれている活字も大事。
頭の中で想像しやすいように、
擬音語、擬態語がたくさん出てきてる。
「ふーふー」とか「びゅーびゅー」とか
「しとしと」とか「じゃーじゃー」とか、
風や雨の音を表すだけでも、いろんな言葉を使って。
 
子供って、モノを覚えるときは、
こういう擬態語とかと一緒に覚えるんだってこと、
友人が教えてくれたの。
それ、すごく納得。
 
「なめくじ」って?って聞かれたら、
「軟体動物です」と答える人は稀。
「ぬるぬる」って答える人が多いんじゃないかな?
そういう擬態語とか擬音語で覚える方が覚えやすいし、
なめくじを想像しやすいよね。
 
ということで、またまた話が飛んじゃいましたが、
絵本って素敵だなってことと、
あと、言葉の大切さを
最近つくづく感じるようになっています。
私自身、語彙が少ないので、
文章書いていても、情けなくなる時あるけど
私だけじゃない日本人、語彙数、減ってるよねー。

どっかのTVCMでも言ってるけど
昔、日本にあった色の種類、
名前が失われているんだよねー。
わたしたちが普段指している「ピンク色」も、実はもっと一杯種類があって、
「さくら色」だったり、「なでしこ色」だったり
「あやめ色」だったりするんだよね。
そんな微妙な色の違いに敏感になったり、
表現できることって、
人間として素晴らしいことだなーって思うの。

すごく素敵。
 
で、自分自身もそういう微妙な色の変化に
敏感になって表現できるような人間になりたいな、と。
で絵本のように少ない活字と少ない絵で、
いろんなことを表現してみたいし、
表現したものをこれからの世代の人に
たくさん読んで、いろんなことを想像してほしいな、
と思うわけで。
 
うーん、何が言いたかったのか、
自分でもよくわからないんだけど、
とにかく少ない情報から
いろんなことを想像する力をつけられるように、
そしてたくさんの擬音語、擬態語、言葉を、
これからの世代の人に
身につけてもらえるような仕事がしたいなーて。
 
漠然とだけど、最近、そう思っています。
 
どないな仕事やねーん!って感じだけど、
まあ、明日になったらまた違うこと
言ってるかもしれへんから、
忘れてくださいな(BY酒井くにおとおる)。
 
笑うとこ、ここしかないよー。笑ってなー(笑)。

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